鎮静効果のあるアロマ。
アロマテラピーのもたらす「鎮静効果」とは、神経や身体を落ち着かせることをいいます。
簡単にいえば、リラックスさせることです。
疲れがとれない、なかなか眠れないなど悩んでいる方はアロマの香りを取り入れてみてはいかがでしょうか。
鎮静効果のあるアロマとその特徴をご紹介します。
◆ラベンダー・スーパー
鎮静作用のあるエステル類やリナロールを多く含みます。 精神的な疲れ、ストレス、眠れない時などにおすすめです。 過敏な神経や興奮を鎮め落ち着かせてくれます。 頭痛にも効果があると言われています。
◆イランイラン
鎮痛作用や抗うつ作用があるため、心を落ち着かせてリラックスしたい時にぴったりです。 鎮痛作用は動悸や頻脈の抑制につながるので、過呼吸を鎮める効果も期待できるでしょう。 さらに副交感神経を優位にし、高血圧の改善にも効果があると言われています。
◆ベルガモット
『酢酸リナリル』、『リナロール』などの成分が多いのがベルガモットの特徴です。 フレッシュな香りだけではなく、落ち着きのる香りとなっています。
また、抗ストレス作用にも優れており、憂鬱な気分のとき、イライラしたときにも、心をゆっくりほぐし明るい気持ちにさせてくれる香りです。
◆ペパーミント
ペパーミントは頭痛や胃腸、筋肉、首の痛みを和らげる、精神を鎮静する効果があるとされています。 そのため神経の疲労やうつ状態など脳の疲労感をリフレッシュさせる働きに優れています。 また怒ったときなどの精神が興奮している状態においても高ぶった神経を鎮め気持ちを落ち着かせる作用もあります。
◆フランキンセンス
心癒し、呼吸を整える働きがあるとされ、呼吸器系の不調改善に役立つとされています。フランキンセンスにはα-ピネンという、鎮静作用によって副交感神経に働きかける化学成分が含まれています。
◆オレンジスイート
鎮静作用のあるリモネンが9割以上含まれているます。
不安や苛立ちなどマイナスな感情を転換してくれ、ネガティブな感情を軽くして、明るい気持ちにしてくれます。
◆マンダリン
疲れた心を明るく元気にしてくれます。また交感神経を鎮静する働きがあので、リラックス効果もあります。 不安やイライラで眠れないときなどに有効です。
◆カモマイル・ローマン
カモマイル・ローマンの特徴成分であるアンゲリカ酸エステル類は、高い鎮静作用を持っています。
自律神経を整え、不安やイライラを和らげてくれるでしょう。 それに加え、リラックス作用もあることから、安眠効果も期待できます。
◆クラリーセージ
緊張やイライラを和らげて心をリラックスさせてくれるなど、精神面に良い作用があると言われています。これは、クラリセージに含まれる酢酸リナリルと、リナロールという成分によるもの。この2つの成分は、心を落ち着ける鎮静作用を持っているのです。
◆ゼラニウム・ブルボン
ゲラニオールが効果を発揮します。PMS(月経前症候群)による鈍痛におすすめです。精神への作用鎮静と高揚の両方の作用を持つ事から、心のバランスを取り戻させてくれます。イライラや不安・緊張を緩和させ、明るく高揚感も与えてくれます。
◆プチグレン
酢酸リナリルが効果を発揮します。ストレス性の頭痛におすすめです。心がパニックになった時や落ち込んだ時など、心のバランスを取りたい時におすすめの香りです。
交感神経を落ち着かせる働きもあるため、心地良い眠りへと導いてくれます。
◆ローズウッド
ストレス性の頭痛におすすめです。
リナロールの作用によって、イライラしたり興奮したりして高ぶった気持ちを落ち着かせる鎮静効果と、落ち込んだ気持ちを元気づけ活力を与える効果を併せ持っています。
そのため心のバランスを保ちたい時に役立つ精油といえます。
これらのアロマを寝る前に香ったり、お風呂のお湯に数滴垂らして入ることで、ぐっすりと眠れる作用が期待できます。
ストレス性の頭痛なら、ハンカチやティッシュに精油を1滴落として、携帯し、ときどき香りを吸入すると良いでしょう。
とはいえアロマテラピーは医療ではありませんし、日本では精油は医薬品ではありません。
痛みは体の重要なサインです。
我慢できない程度の強い痛み、いつもとは違う違和感などがあれば、すぐに医師に相談してください。